図工で使う小刀にNTカッターVM-2Pをすすめる4つの理由

フクイ

コガタナラボへようこそ。フクイです。

突然ですが、皆さんは小刀を使えますか?

図画工作科では3・4年生で小刀を使用することが小学校学習指導要領解説(図画工作編)において記載されています。

なので、小学校で小刀を使ったことがあるという人も少なくないかもしれませんね。

さて、ここで「小刀」と一口に言ってもピンからキリまで様々なものがあります。

小学校学習指導要領解説(図画工作編)では使用する小刀の種類にまで言及されていません。

極端な話、どんな小刀を使ってもいいのです。

でも、小刀にどんな種類があるのか、どの小刀を使用すればいいのかわからない人も多いのでは。

僕は2010年から愛媛大学での授業や教員免許状講習会や小学校での教育実践を含めてのべ1000人以上に小刀の指導をしてきました。

その経験から自信を持っておすすめする一品はエヌティー株式会社の「VM-2P」です。

これは図画工作科に限らず、子どもが最初に持つ小刀としても優秀です。

今回は小刀の種類やVM-2Pをすすめる4つの理由を解説していきます。

それではいってみましょう〜

目次

そもそも小刀って何?小刀の種類と使い道

田中一幸・山中晴夫 監修,『手づくり木工大図鑑』,2008,p.127より抜粋

小刀には「切出小刀(きりだしこがたな)」と「刳小刀(くりこがたな)」があります。

「切出小刀」にはさやに入れタイプと共柄(ともえ)タイプがあります。

学校では切出小刀のさや入れタイプをよく見かけます。

教科書に記載されているのもこのタイプですね。

「刳小刀」は木工や彫刻などの専門的な場面で活用されています。

種類としてはこれらを押さえておけばよいと思います。

小刀には、万能ナイフで一般の家庭でも使われる切出小刀と、湾曲した板の判型、絵様板の輪郭・曲面、鉋や鑿で削れない部分などをくるのに使用する刳(くり)小刀とがあります。切出小刀は背に対する切刃の角度が25°前後で、左使い、右使い、両刃などがあります。刳小刀は、切出小刀に比べて刀身が細長く、刃渡りも長くなっています。背に対する切刃の角度は10°〜15°ぐらいで、左使い、右使い、両刃などがあります。

竹中大工道具館より引用

小刀は枝を細くしたり、切り込みを入れたりするときなどその使い道は多岐にわたります。

シンプルだからこそ様々な場面で活躍するのが小刀です。

僕の父親の世代(昭和20年代生まれ)だと、子どもの頃から「肥後守(ひごのかみ)」という小刀を使い込んでいたとも聞きますね。

ですが、今は刃体(じんたい)の長さが6㎝以上の刃物を理由もなく持ち歩いていると銃砲刀剣類所持等取締法で捕まる可能性があるのでご注意を(^_^;)

そして小刀を購入するにあたって、小刀の種類とは別に、もうひとつ知っておくべきことがあります。

それは刃の形状です。

片刃と両刃とは

切出小刀(以下、小刀)には「片刃」のものと「両刃」のものがあります。

図のように刃の断面をみると判別することができます。

包丁で言えば、片刃は出刃包丁、両刃は三徳包丁にあたります。

ホームセンターなどに売られている小刀は片刃のものが多く、両刃のものはほとんど見ません。

そして、片刃の小刀を購入する際には注意が必要です。

それは右利き用と左利き用があるということです。

右利き用の小刀を左利きの人が使うと刃が裏返ってしまいます。

その状態でも使えなくはないのですが、非常に使いづらいです。

左利きの人は要注意ですね。

学校にある小刀の状態を確認しよう

フクイが所有する「さや入れタイプ」の小刀

学校の「小刀」として最もイメージされるのが写真にあるようなものだと思います。

この写真をよく見てもらうとわかるのですが、今回掲載している小刀は良い状態のものではありません。

皆さんの学校にある小刀の状態はどんな感じでしょうか。

このように状態が悪い(錆び・欠けのある)小刀だったら要注意です。

図工では、道具に慣れ親しむということが大切にされています。

慣れ親しむということは、木を削る楽しさを味わうことだと僕は考えています。

状態が悪いと気持ちよく木を削ることができません。

さらに、切れ味が悪く余計な力が必要になると怪我の危険性も高まります。

怪我をするときの多くは必要以上に力を入れているときです。

安全面や機能面から考えても状態の悪いものを使ってはいけません。

なので、状態が悪い場合は新しく購入したほうが良いのですが・・・

「そんなことわかってるけどお金がないー」

という現場の声が聞こえてきそうです(^_^;)

しかし、仮に、万が一、たまたま予算がついたとして、新しく小刀を購入するのであれば是非ともNTカッターの「VM-2P」にしてください。

それは以下4つの理由からです。

フクイ一押し!NTカッター「VM-2P」をすすめる4つの理由

VM-2P

エヌティー株式会社が出している「VM-2P」をすすめる主な理由は次の通りです。

1.本体価格は税込み715円
2.両刃は利き手を選ばない
3.替え刃は管理者の味方
4.安全で使いやすい形状

それではひとつひとつ丁寧に解説していきましょう。

本体価格は税込み715円

色々とメリットがある「VM-2P」。

「とは言ってもお高いんでしょう?」といぶかしんでいる人はいませんか?笑

エヌティー株式会社のHPでは、「税込み715円」となっています。(2022年5月時点)

この価格はホームセンターで売っているような一般的な小刀と同程度の価格であるといえます。

この価格を高い・安いと感じる規準は人によって違うと思うので断言はできませんが、僕個人の感想で言えば「安い」と思います。

それこそ小刀の価格は鋼の種類などによってピンキリです。

後述しますが、管理面・機能面においてもVM-2Pは優秀です。

これだけのものがこの値段で買えるならお値段以上の価値ありです。

両刃は利き手を選ばない

一般的には小刀といえば片刃のものが多く、フクイが学生の頃から使っている小刀も片刃の共柄と呼ばれるものです。

上から、フクイ所有の共柄の小刀、真ん中の赤い柄が「VM-2P」、下の黄色の柄は片刃(VM-5P)

僕個人としては片刃のほうが木を削りやすいと感じています。

しかし、上述の通り、片刃の小刀は利き手を選びます。

言い換えれば、両刃であれば利き手を選ばないということになります。

「両刃はいいけど、使いにくいのは嫌だな〜」と思う人もいるかもしれません。

しかし、何事にも例外はあるのです。

フクイがNTカッターのVM-2P(両刃)と片刃(VM-5P)を実際に使い比べてみたところ、両刃であっても片刃のものと遜色なく削ることができると感じました。

むしろVM-2P(両刃)のほうが削りやすかった。(※注意!飽くまでも個人の感想です)

そして両刃であれば利き手に関係なく使えます。

小学校で小刀を揃える場合、1クラス分(およそ30人)を購入することが多いでしょう。

30人の中には右利きだけでなく左利きの児童もいます。

片刃であれば、左利き用のものを別途揃えなければなりません。

毎年児童が入れ替わることを考えると、購入する30本のうち左利き用が何本いるかという調査は困難を極めます。

利き手を選ばない両刃であれば、管理をする側にとっても扱いやすい。

機能面だけでなく管理面でも両刃は優秀だといえるのです。

替え刃は管理者の味方

VM-2Pの替え刃

そしてこの「VM-2P」は替え刃式であることも利点のひとつ。

先ほど、状態が悪いものは使うべきではない、と上述しました。

状態が悪くなっているものは管理が行き届いていないからです。

それでは小刀の管理とは何を指すのでしょうか。

それは数量の管理だけではありません。

常に「切れる」状態をキープしておくことことも管理のうちのひとつです。

小刀をはじめとする刃物は、使えば使うほど切れ味は悪くなる消耗品です。

切れ味を保つには砥石を使って「研ぐ」という方法があります。

しかし、「刃物の研ぎ」は専門的な技術を必要とする上に時間もかかるので多忙を極める学校教育現場でそれは現実的ではありません。

しかも、学校の備品としてみられる小刀の鋼は良質なものが少なく、研いでもそれほど効果は見込めない・・・

なので、替え刃式であることは「専門的な技能の必要性」と「教員の負担」からの解放を意味します。

これだけでも大きなメリットがある替え刃。

さらに、替え刃は本体価格のおよそ半額(税込み385円)で購入できるのです。

「なんぼ安くても替え刃を買い続ける予算なんてあらへん!」という声が聞こえてきそうです笑

ですが、毎年全部の刃を買い換える必要はありません。

先述の例のように小刀を30本管理していたとします。

まず、30本全て同時に切れなくなるということは起こりません。

少なくともここ12年間で常に100本程度管理している僕が言うのですから間違いありません。

なので、切れ味が悪くなったと感じた数本だけ交換していけばよいのです。

替え刃式であることは、管理面でも経済面でも管理者にとってメリットとなり得るのです。

安全で使いやすい形状

これだけ経済面や管理面でのメリットがあっても使い勝手が悪ければ意味がありません。

図工では、道具に慣れ親しむことが大切であることは上述した通りです。

なので、子どもたちが木を削っていて楽しいと思えることが大前提です。

それには切れ味だけでなく使い勝手の良さも必要となります。

その点についてもVM-2Pは工夫されているのです。

「さや入れタイプ」の小刀では、刃を押し出す際に刃の背の部分に指をあてることになります。

僕が所有している共柄の小刀もそうです。

しかしそれだと、使い続けているうちに押している指が痛くなってしまいます。

VM-2Pは指を押し当てる部分がぶ厚く滑りにくい仕様になっています。

僕はこの部分のことを学生に「NTカッターの優しさポイント」と伝えています。

優しさポイント

このちょっとした工夫が使用者にとっては嬉しいものなんです。

そして全体のフォルムも厚みがあって握りやすい。

加えて、この小刀の刃は出し入れが可能です。

使う刃の長さを調整できるということです。

初めて使う小刀に恐怖心を抱く学生や児童は少なくありません。

なので、最初は刃を短めに出すようにします。

そうすると、怖さを軽減できるだけでなく怪我の回避にもつながります

VM-2Pのデメリット

これまで数多くのメリットをお伝えしてきましたが、強いてあげるならデメリットもなくはありません。

それは、小刀本体の大きさです。

僕はこの小刀を学校教育の特に図工で使うことをすすめています。

学年でいえば小学校3年生・4年生です。

そうなると、児童によってはこの小刀が大きすぎると感じることもあります。

この性能をキープしたまま、児童用に小型化できれば嬉しいですね。

でも、そこはNTカッター。

実は小型のものもありました。

それはVS-1Pという商品です。

しかし、実に惜しいことに片刃しかないんです。

両刃じゃないんです(T_T)

まだ実際に使い勝手を試していないので自信を持って言えませんが、VS-1Pの両刃バージョンが出たら推しが変わるかもしれません。

もしも、このブログがエヌティー株式会社の関係者の目にとまることがあれば、是非ともVS-2P的な両刃バージョンをお願いしたい笑

VS-1Pは本体価格は税込み550円、替え刃に至っては275円!

しかも、替え刃は刃が上下についてる仕様なので、1つ買うだけで刃を2回も交換できるお得さ!

片刃しかないのが非常に残念。

まとめ

さて、いかがだったでしょうか。

今回はエヌティ株式会社のVM-2Pという小刀について取り上げました。

僕はこの小刀を愛媛大学に着任して以来12年間、授業で使用し続けています。

小学校学習指導要領では使う小刀の種類にまで言及されていません。

なら、使う児童にとって使い勝手のよいものを選ぶべきだと思います。

なので学校教育現場で使うならVM-2Pを断然おすすめします。

経済面・管理面・安全面・機能面そのいずれにも高評価(フクイの勝手な評価)がついています。

これは何も学校教育のみの話しではありません。

家庭でも子どもに買う小刀としてバッチリだと思います。

これから小刀を揃えようという方は是非、VM-2Pを検討してみてはいかがでしょうか。

今回はここまで。

参考文献は下記の通りです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

【参考文献】
田中一幸・山中晴夫 監修、『てづくり木工大図鑑』、2008年、大日本印刷株式会社
手柴正範、『曼陀羅屋流研ぎと仕込みのテクニック 実践大工道具 仕立ての技法』、2016、誠文堂新光社

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